2016年 03月 16日
人類は難民問題を克服できるか |
UNHCR 国連難民高等弁務官事務所 編著
『世界難民白書 2000−人道行動の50年史』
UNHCR 日本・韓国地域事務所広報室 翻訳・編集
鎌田正志 デザイン・レイアウト
時事通信社(2001年5月10日 第1刷発行)
中東のシリアなどから難民が殺到するドイツで13日、ザクセンアンハルト、ラインラントプファルツ、バーデンヴュルテンベルクの3州で州議会選挙が行われ、難民排斥を訴える新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が大きく躍進した。
昨年末の「新年への抱負」で、受け入れ歓迎の大見得を張ったメルケル首相は、与党支持者の間でも不満が高じる事態に、事前の準備ができていない中で採った寛容政策の転換を余儀なくされている。安易な希望的言辞だけでは如何ともしがたい、解決の難しさを思い知ったことだろう。
ホモ・サピエンス・サピエンスの進化は、殺戮に次ぐ殺戮のプロセスでもある。地球上には人類ほど好戦的な生き物はいない。憎悪と殺戮=難民の発生という連鎖を断ち切れない所以である。
by kustak2nd
| 2016-03-16 05:08
| 国際問題