2016年 03月 07日
話しても分からない相手 |
中嶋嶺雄/古森義久 著 『米中戦争 暴走する中国、封じ込めるアメリカ』
株式会社 ビジネス社(2006 年 12 月 20 日 第1刷発行)
中国は、東シナ海の西沙諸島での新型長距離地対空ミサイルや戦闘機の配備と平行し、南シナ海の南沙諸島に造成した人工島での飛行場新設とレーダー配備を着々と進め、軍事拠点化の動きを一段と強めている。
一方的な現状変更が、近未来における中国の南シナ海全域支配に繋がることを懸念する米国に対し、南シナ海の海洋権益を核心的利益とみなす中国は、「自らの領土における自衛権の行使であり、完全に正当かつ合法」とにべもない。狙いは、防空識別圏の設定である。
交渉の余地などありはしない。共産党一党独裁の中国は、欧米等の近代民主主義国家とは根本的に仕組みが違うから、「話せば分かる」と安易な幻想を抱くのは禁物。
by kustak2nd
| 2016-03-07 09:51
| 国際問題